1991.4.29〜5.03

 初海外旅行です。地球を見て、昔から自然と山とスキーが好きなので、ヨーロッパアルプスのオート・ルートを選んだ。
 オート・ルートとはフランス語で「高い道」という意味です。ヨーロッパ・アルプスの峰と谷をつなぐ高山路をいう。幾つもの素晴らしい山岳スキーツアー・コースがありますが、その中でもフランスのシャモニよりスイスのツェルトマットまでの約120kmのオート・ルートは、世界中の山岳スキー愛好家の憧れの的です。スキー滑降とシール歩行、走行でドリュ針峰やマッターホルンなど名峰のふところ深くせまり、豪快でそう快な山岳縦走と、展開する素晴らしい景観はこの上もなく充実したツーリングです!
登山とスキーの店 イエティ山幸の企画で、オートルート期間は山小屋利用して4泊5日で、前後10日間です。
 振り返って見ると、ヨーロッパアルプスは舌を巻くような驚きばがりだ!
思わず、写真を沢山撮ってしまう。5日間の中に晴れたのは2日しかなかったが、あこがれのモンブラン(ヨーロッパ最高峰)、マッターホルンを見る事が出来た(^。^)
 標高3000m前後、スキー滑降とシール歩行しながら、太陽が近くて、雪の反射が強くて、顔がアフリカのように真っ黒だった。スキー滑降時、リュックザックを背負って、前後バランスを維持するのが難しい。ブーツは兼用靴なので、精一杯バックルを締めても固定が出来なくて、思いきり滑る事が出来ず、疲れてしまう。雪質はゲレンデスキー場の様に締まっていない!新雪、悪雪が多くて、回りにくい。
シール歩行はスキー板の滑走面にシールを付けて、そのままにスピーディに登る事が可能。
 オート・ルートは日本よりスケールが大きいが、体力的には余裕が出て、スムーズに山スキーが出来て、良かった。何より厳しく、何より高い山に挑戦したいと思っている。
 陽光降り注ぐアルプスの広大な雪原をあなたの一条のシュプールを残しみてはいかがでしょう。

1991.4.29 シャモニ(タクシー)→アルジャンチィエール(ロープウェイ)→グランモンテ→シャルドネのコル→サレーナのコル→トリエン小屋
1991.4.30 トリエン小屋→エキャンディのコル→シャンペ村(タクシー)→ベルヴィエ村→モンフォー小屋
1991.5.01 モンフォー小屋→ベルヴィエ村(タクシー)→アローラ→イグネスのコル→ディス小屋
1991.5.02 ディス小屋→ピンダ・ローラ(オートルート最高峰)3796m→ヴィニエット小屋→エペックのコル→ブクタント小屋(無人)
1991.5.03 ブクタント小屋→モンブールのコル→ヴァルペリーヌのコル→ツェルマット

 美しい山岳写真です(^。^)/

オートルート最終日・マッターホルンをバックにヴァルペリーヌのコルにて