北穂高岳・滝谷C沢左俣ワンディ山行記録

【山域】北穂高岳 3106m
【場所】長野県・岐阜県
【日時】20009年6月2日(火)
【コース】国道156号路肩−上高地−横尾−涸沢−北穂高岳−滝谷C沢左俣滑降−合流点−A沢のコル
     −横尾本谷−横尾−上高地−国道156号路肩
【メンバー】単独
【装備】ロシニョール B3 168cm,TLT,スカルパ
【天気】快晴

3.46 国道156号路肩発
4.30 河童橋
5.30-5.55 横尾
11.04 北穂高山頂
12.04  C沢左俣滑降開始
12.52-13.36  合流点
15.40-15.56 A沢のコル
16.27 横尾本谷と涸沢の出合下部スキー終了
17.48-17.59 横尾
18.43 河童橋
19.10 国道156号路肩着

午前3時発予定より45分遅れて国道156号路肩発。
スキーはMTBに積んだ。釜トンは傾斜はきついね。
4時30分に河童橋を渡りここから右岸の自動車道をMTBで走る。朝は気温が低く寒い。
約1時間で横尾に着いた。MTBは早いですね!
ここからスキーを担いで涸沢を目指し、夏道を行く。
横尾本谷右俣は稜線からここまで一直線に雪が繋がっている。
雪が締まっているので、シール登高せず、北穂高岳までにアイゼン登り。
さすが涸沢、この時期でも雪は豊富だ。北穂沢を登るが、半分上部は雪が緩み、スピード出ない。
11時頃、北穂高岳到着。いつもながら見事な景色である。
北穂高小屋の支配人と筆談しながら、滝谷C沢左俣について、アドバイスを頂いた。
松ナミのコルからC沢も滑り出しまでに雪がまだ付いていて急斜面の約20mトラバース嫌らしい。
そこ下はP1フランケの壁らしい。
C沢左俣の源頭は少し広い斜面であり、太陽は直上なので、絶好の滑降条件であった。
初めの小広い斜面を快適に滑るとだんだんに傾斜が増してきた。
剣岳大脱走ルンゼのような超急斜面ですが、側壁があって、高度感がなかった。
雪面には落石が多くて、予断を許さぬ条件になってきた。一つ一つ正確にターン描いた。
最狭部は幅5mぐらいでした。それを抜けるとまもなくC沢両俣に出た。
それから200m下のバックはC沢右俣奥壁と第4尾根のツルムが見えて、迫力がある。
幅が広くなったC沢のすごい落石を避けながら滑ってゆくと再び傾斜が増し、幅も狭まり、
雪が一部切れた。板を外して、クライムダウン。それから、落石を避けながら滑っていくと、
B沢、D沢の合流点に到着。
GPSで、A沢の上部130m付近にいることを確認。夢中になって滑っていったらナメリ滝手前まで滑ってしまった。
A沢のコルを目指して、登り返し。A沢は半分にガレ場が現われ、登りづらかった。時間がかかる。
稜線を越えて横尾本谷に滑り込む。滝谷とは対照的な、両極端の山スキーを楽しんだ。
険しさから解放され、横尾本谷左俣の大カールに心地良いシュプールを描いた。
横尾本谷と 涸沢の出合下部スキー終了。
ここから本谷左岸を行く。板が木にかかり嫌らしい。
横尾から登山者のいない作業道経由右岸車道をぶっ飛ばした。
43分後、河童橋到着。MTBは魅力だね!
あとは舗装道をぶっ飛ばす。途中、大正池から夕焼けの穂高連峰が見えた。
19時に何とか暗くなる頃に戻る事ができた。今日はワンディ達成し、完全燃焼だった。

 
新緑の屏風岩 涸沢から北穂沢
   
奥穂高岳直登ルンゼの雪は繋がっているね 北穂高岳から槍ヶ岳
   
C沢左俣の源頭 去年、ドーム中央稜登攀したので、懐かしい・・・
   
剣岳ダイレクトルンゼのような超急斜面 滑降途中から笠ヶ岳
 
滝谷C沢左俣 C沢両俣
   
第2の核心部だっけ? B沢、D沢の合流点
   
A沢のコルを目指して、登り返し A沢のコル
   
南岳 横尾谷左俣の大カール